◯健診で便に血が混じっていると言われました。どのようなことが考えられますか?
便に血が混じっている場合、食べ物の通り道(=消化管)のどこかで出血している可能性を考えなければなりません。食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肛門までのどこかで出血していると思われます。消化管出血を来す病気は様々ですが、頻度の多いものとしては痔、大腸憩室、虚血性腸炎、細菌性腸炎、消化性潰瘍、大腸ポリープ、腫瘍などがあります。また血をさらさらにする薬を飲んでいる方でも出血を来すことがあります。
◯どのような検査をすればよいですか?
いわゆる胃カメラ、大腸カメラが基本的な検査になります。貧血の有無を調べたうえで、症状に応じてどちらかのカメラから(場合によっては両方)検査を始めます。
◯検査は何歳頃から受けるべきですか?
日本のガイドラインでは40歳から毎年便潜血検査を受けることが推奨されています。
◯便潜血で異常と言われたらどのくらいの確率で癌の可能性がありますか?
だいたい20人に1人の確率で癌が見つかると言われています。
日吉かもめ内科・整形外科クリニック 杉本 洋一郎