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生活習慣病

痛風の原因! 高尿酸血症

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尿酸が高いと言われました。どのような病気ですか?

血液中の尿酸が高い状態を高尿酸血症といいます。放置していると、痛風や尿酸結石、腎障害を来すことがあります。痛風は高尿酸血症の患者さんのうち20%に発生すると言われています。その他、高血圧、冠動脈疾患、肥満、糖尿病、慢性腎臓病などの病気を合併することが非常に多いです。


◯原因は何ですか?

アルコールや清涼飲料水、その他プリン体を多く含むものが原因となります。プリン体は一般に肉・魚介類・内臓系に多く含まれています。レバーやイワシなどに特に多く含まれていますので注意しましょう。そのほか、骨髄増殖性疾患や溶結性貧血などの血液の病気、一部の利尿剤の内服で尿酸値があがることがあります。


プリン体がゼロの飲み物なら大丈夫ですか?

最近プリン体ゼロと表示されたアルコール飲料をよく見かけますが、アルコール自体に尿酸値を上げる働きもありますので、やはり飲みすぎるのは考え物です。焼酎ならば大丈夫と考える人もいますが、同様の理論で尿酸が上がるのでアルコールはほどほどに控えることが大事です。


治療はどのように行いますか?

まずは食事療法となります。アルコールやビール、レバー、干物を制限しましょう。コーヒーや低脂肪ヨーグルト、ビタミンCなどは尿酸を下げると言われていますので適度に摂取すると良いでしょう。運動療法も効果的と言われています。ただし過度な運動を行うと体内で尿酸の産生が高まってしまうのでウォーキングなどの軽い有酸素運動が良いとされています。


痛風になったらどうすればよいですか?

大事なことがひとつあるのですが、痛風の発作が出始めた時に単独で尿酸降下薬を開始してはいけません。痛風発作が悪化することがあります。必ず抗炎症薬の内服から開始するようにしましょう。またコルヒチンというお薬を併用すると、再発予防に効果的です。炎症が落ち着いた時点で、尿酸降下薬を開始し、尿酸値をコントロールしていきます。尿酸値を6以下に下げることで痛風関節炎の予防に繋がります。

日吉かもめ内科・整形外科クリニック 杉本 洋一郎

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